破傷風ワクチン
破傷風とは
破傷風は汚い傷で繁殖した破傷風菌から産生される神経毒により発症します。泥や糞便や唾液の汚染、火傷、挫傷、壊死組織の残る傷などが破傷風の危険が高い外傷です。
しかし、手術創、虫さされ、歯の感染、複雑骨折、慢性の口内炎、静脈注射など一見清潔な傷からの発症も報告されています。破傷風の潜伏期間は3-21日です。破傷風が発症すると、筋肉の硬直や痛みを伴う痙攣が出現し、開口障害が見られ、重症例では呼吸筋が侵されて呼吸が出来なくなり死に至ります。致死率は現代の集中治療を施しても10〜20%といわれています。
感染地域
世界中のいずれの地域でも破傷風はみられています。海外渡航時ばかりでなく、自分の免疫状態を知ることが必要です。
破傷風ワクチンについて
破傷風トキソイドをきちんと摂取すると10年間は免疫が維持されます。初期投与が完全に行われていれば、追加接種にて高いレベルの免疫を得ることが出来ます。まずは、自分の破傷風トキソイド接種履歴を知ることが必要です。破傷風ワクチンは1968年(昭和43年)から始まった3種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風、百日咳)に含まれていますので、定期予防接種で破傷風・ジフテリアワクチンを12歳の時に受けていれば、20代前半位までは免疫があります。それを過ぎたら、1回の追加接種で10年間有効な免疫がつきます。
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