麻疹ワクチン

麻疹とは

麻疹ウイルスは、飛沫感染や感染している人の鼻水や咽頭分泌液に直接触れることで感染します。鼻水や咽頭分泌液が付着したものからの感染は稀です。発病前4日から発病後4日の間に人に感染させる危険があります。
麻疹ウイルスの潜伏期は10日(7〜18日)です。
主に小児期に発症する感染力の強い全身性感染症で、合併症として肺炎、中耳炎などの頻度が多く、また麻疹脳炎や亜急性硬化性全脳炎など重症なものがあります。5歳以下と20歳以上の方に重篤な合併症や死亡する危険が高くなっています。

感染地域

麻疹は世界中どこででも感染する危険があります。特に麻疹が常に見られる国や大発生の起きた国々では危険度が高くなります。明らかな感染の既往や血液による麻疹抗体価の測定などで免疫を獲得していることが確実でなければ、免疫状態を確認してワクチン接種を受けることが、赴任中の感染防止のために必要です。

予防接種

麻疹は世界中で見られる病気です。自分の身を守るためにも、海外で麻疹を広げないためにも、決められた通りに麻疹ワクチンの接種を行っていないで、麻疹にかかった覚えのない方は麻疹に対する抗体があるかどうかを調べて、ない場合にはワクチン接種をお勧めします。
また、留学などで入学する方は麻疹ワクチンの接種証明または抗体価の証明を要求される場合が多いので、予め確認してください。麻疹ワクチンは生後9か月から接種が可能です。海外へ渡航する場合は、定期予防接種で接種料金が公費でまかなわれない1歳未満であっても、9か月以上であれば接種するようにしましょう。

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